初めまして。
謡曲仕舞奉納家一扇と申します。
よろしくお願いいたします。
私は、観世流梅若 井上和幸先生主催の緑幸会の会員として、長年お仕舞とお謡いのお稽古をしております。
そして、2009年より、仕舞を自ら歌いながら舞う、新しい謡曲仕舞を始め、2010年から奉納を始めました。
能の世界では、お仕舞というものは、シテ謡いの部分以外は、地謡(バックコーラス)に合わせて舞うものですが、井上先生のご提案により、すべて自分で謡いながら舞っております。
今年の3月7日、この新しい仕舞を、「みろく涼香舞(みろくすずかまい)」と命名され、披露させていただくことになりました。
みろく涼香舞は、能の仕舞の曲を女性ならではの言霊・音霊で謡いながら舞います。これはプロの能楽師ではなく素人だから許されるもので、一般的な能の世界では無かった新しい仕舞の形式です。
能の曲の中でも、美しい曲を選び、女性らしく高声で謡い舞います。鈴の音のような声で邪気を払い、みろくの世界の到来を告げるべく天上界の世界を表現します。
みろく涼香舞は、皆様の幸福、世界平和、和の精神の復興、コロナの終息等を祈ります。
謡曲仕舞奉納家一扇